RISC-Vコアに萌えたい　CH32V003でADCその２（ch32fun、GPIO)

2025年11月16日 2025年11月16日

pengin

前回に引き続き、ch32funのライブラリーの1つであるGPIOライブラリーを使用してADCに挑戦して行きたいと思います。
GPIOライブラリーを使用するには、"ch32v003_GPIO_branchless.h"をインクルードすることと、Makefileの中に”CH32FUN=$(HOME)/ch32fun/ch32fun”を設定することです。

では早速GPIOを使用したADCのプログラムを書いてみましょう。今回は、ADCを使用したSW入力をやってみたい思います。
使用したデバイスは、CH32V003J4M6　8pinタイプです。

PD6(1pin）に入力される電圧を、10Kオームとスイッチを介して接続される抵抗の分圧比を読み込むことによりIFで範囲をして、押されたSWを特定するものです。押されたスイッチにより、2つのLEDで動作を確認します。

回路図は下記のとおりです。

CH32V003_8p_ADC_02 ダウンロード

PC1(5pin)、PC2(6pin)をLED出力ポートに、PD6(1pin)をアナログ入力ポートに定義

// 該当LEDと出力PINとの関連付け
#define	LED1 GPIOv_from_PORT_PIN(GPIO_port_C, 1)	//C1 port output
#define	LED2 GPIOv_from_PORT_PIN(GPIO_port_C, 2)	//C2 port output

#define	ADC_IN1 GPIOv_from_PORT_PIN(GPIO_port_D, 6)	//D6 port ADC

C、Dポートを活性化し、PC1/PC2を出力ポートに、PD6ポートをアナログ入力として設定し、ADCを初期化します。

	SystemInit();			// デバイスの初期化
	
	GPIO_port_enable(GPIO_port_C);	// gpio Cポートを活性化
	GPIO_port_enable(GPIO_port_D);	// gpio Dポートを活性化

	GPIO_pinMode(LED1, GPIO_pinMode_O_pushPull, GPIO_Speed_10MHz);  // gpioの補給クロックとpinを出力に設定
    　　GPIO_pinMode(LED2, GPIO_pinMode_O_pushPull, GPIO_Speed_10MHz);  // gpioの補給クロックとpinを出力に設定


	GPIO_pinMode(ADC_IN1, GPIO_pinMode_I_analog, GPIO_Speed_In);		// gpioの補給クロックとpinをアナログ入力に設定
	GPIO_ADCinit();

LED1、LED2を相互点滅するための"tenmetu_led”の関数を作成します。

void tenmetu_led(void){
	for(uint8_t i=0; i <= 4;i++){
		GPIO_digitalWrite(LED1, high);	// 該当のpin出力をHレベルにする
		GPIO_digitalWrite(LED2, low);	// 該当のpin出力をLレベルにする
		Delay_Ms( 200 );
		GPIO_digitalWrite(LED1, low);	// 該当のpin出力をLレベルにする
		GPIO_digitalWrite(LED2, high);	// 該当のpin出力をHレベルにする
		Delay_Ms( 200 );
	}
	GPIO_digitalWrite(LED1, low);	// 該当のpin出力をLレベルにする
	GPIO_digitalWrite(LED2, low);	// 該当のpin出力をLレベルにする
}

入力されたADCの分圧比をIF文で分類します。分類した結果をnamberに格納します。

		analog_data = GPIO_analogRead(GPIO_Ain6_D6);	// 該当のpinにアナログ入力する
//		printf("data = %d \n\r",analog_data);

		if(analog_data  >= 911 ){
			number=0;		
		} else if(analog_data  <= 910 && analog_data  >= 756){
			number=1;			
			
		} else if(analog_data  <= 755 && analog_data  >= 606){	
			number=2;		   
		    
		} else if(analog_data  <= 605 && analog_data  >= 421){	
			number=3;		   
	    
		} else if(analog_data  <= 421 && analog_data  >= 258){
			number=4;
		} else	if(analog_data  <= 257){
			number=5;
		}

どのSWも押されていなければ(number＝０）待機に、それ以外は、numberに格納された値に応じてswitch文で振り分けLED１、LED２の動作を行います。