SDCCが新たに4.1にバージョンアップしたので、ソースからのインストールに挑戦してみました。

前回の記事と同様、RaspberryPiにインストールします。

SDCCをインストールしようとしているOSは、Raspbian10(buster)となります。「lsb_release -a」で確認しました。

$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID:	Raspbian
Description:	Raspbian GNU/Linux 10 (buster)
Release:	10
Codename:	buster

SDCCのソースを取得します。
SDCCのホームページの左欄の項目からSnapshotsのSourceを選択し、SDCC Source Code (sdcc-src)欄の一番新しいソースをダウンロードします。

下記は、現時点の新しいソースをwgetでダウンロードしました。ただし、ソースファイルは常に更新されているので、上記SnapshotsのSourceからダウンロードするのをおすすめします。(下記URLは今後リンク切れになるかもしれません)

$ wget http://sourceforge.net/projects/sdcc/files/snapshot_builds/sdcc-src/sdcc-src-20210321-12150.tar.bz2

必要なライブラリーをインストールします。
(gcc、binutilsはインストール済みとしています。)
PICアセンブラのgpasmもインストールします。(すべてのデバイスをインストールするために必要でした。PICを除外することもできそうですがここではALLとしています。)

$ sudo apt-get install gputils bison flex texinfo
$ sudo apt-get install libboost-all-dev
$ sudo apt-get install gpasm

ソースファイルを解凍します。

$ tar xvjf sdcc-src-20210321-12150.tar.bz2

インストールフォルダーに移動します。

$ cd sdcc

コンフィグします。(すべてのCPUを対象とします)ちょっと時間がかかります。

$ ./configure

メイク(コンパイル)します。

$ make

自己コンパイルなので、気ままにまちましょう。(1時間ほどコーヒーブレイク ちょっと長いですねwww)

インストールします。

$ sudo make install

インストールされたSDCCのバージョンを確認してみます。

$ sdcc -v
SDCC : mcs51/z80/z180/r2k/r2ka/r3ka/gbz80/tlcs90/ez80_z80/z80n/ds390/pic16/pic14/TININative/ds400/hc08/s08/stm8/pdk13/pdk14/pdk15 4.1.2 #12148 (Linux)
published under GNU General Public License (GPL)

無事インストールできたようです。

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